犬に伝えるべき本当に大切なこと
犬と暮らしていると、してほしくない行動に悩む場面が出てきます。
吠えたり、飛びついたり、家具をかじったり…。つい「ダメ!」と声をかけたくなりますが、
実はそれだけではなかなか伝わらないものなんです。
大切なのは、「やってほしくないこと」を止めることよりも、「やってほしいこと」を前もって教えておくこと。
たとえば、誰かが来たときに飛びついてしまう子には、「おすわりして待っていようね」というルールを、
普段から練習しておく。これがすごく大事なのです。
犬はとても素直で、一貫したルールを繰り返し伝えていくことで、
「こうしていればいいんだな」と理解していきます。
こうしたことを理解できるようになると、
ダメ、と叱る必要もなくなります。
そのためには、問題行動が起こる前にこちらから合図を出すことがカギになります。
「おすわりしてね」「こっちを見てね」と、落ち着いて指示を出すことで、
犬は「今、何をすればいいのか」をちゃんと考えるようになります。
そして、指示に従ってくれたときには「正解」をしっかり伝えること。
わかりやすく伝えることで、「これが正解なんだ」と犬自身が自信を持って行動するようになります。
何度も、根気よく、同じことを繰り返す。
最初は遠回りに思えるかもしれませんが、これが一番近道だったりします。
人の声に耳を傾けることが「楽しい」「安心できる」と犬が感じてくれたら、
犬との関係はどんどん深まっていきます。
困った行動の裏には、「どうしていいかわからなかった」「伝わっていなかった」という犬の戸惑いもあるかもしれません。
だからこそ、事前に伝えること、そして正解を一緒に確認していくこと。
毎日の中で少しずつ、一緒に積み重ねていきたいですね。